ベタなどの熱帯魚は、「腹水病」という病気にかかることがあります。
治すのがとても難しいとされる病気です。
腹水病は市販されている薬で治療するのが一般的ですが、腹水病にかかる原因はいくつかあります。
原因によっては薬の効果は十分得られないこともあります。
この記事では、ベタの腹水病の治療と、薬浴や薬餌について、まとめていきたいと思います。
腹水病とは
腹水病は、お腹に水が溜まったように大きく腫れる病気です。
この症状が出る前に、食欲の衰退が見られ、症状が進んでくると水槽の一箇所でじっとしているように元気がなくなります。
メスはお腹が大きくなっても妊娠と勘違いすることも多く、発見が遅れてしまう危険もあります。
腹水病の原因となるのは、「エロモナス菌」という菌が広く知られており、実際の腹水病の原因もこの菌であるものが多いと考えられています。
ただ他にもウイルスによる感染症や、内臓の疾患、先天性異常や、原因不明で腹水病になることもあるとされ、はっきりと原因を特定するのは簡単ではありません。
腹水病の治療~薬浴と薬餌
腹水病の治療には、一般的に市販の薬を用いることが多いです。
薬餌としては特に「パラキソリンF」などが有名なものでしょう。
しかしこのパラキソリンFも、エロモナス菌などの細菌由来の腹水病には効果を発揮しますが、ウイルスや、先天性異常による腹水病には効きません。
薬餌の効果があるかどうかは、使ってみないと分からず、薬をどの程度使用するかの判断は難しいといえます。
薬浴をすることもあります。
薬浴中は絶食をさせることが多く、できればフィルターもまわしません。
せっかくの薬の成分をフィルターが吸収してしまう可能性があるからです。
エロモナス菌に効果があり広く知られているのが、「パラザンD」という薬です。
カルキ抜きをした水に入れて使います。
強い薬なので使用量を守って使いましょう。
まとめ
腹水病はベタなど熱帯魚にとって身近な病気ですが、かかってしまうと完治させるのが難しい、恐ろしい病気です。
進行とともに他の病気を併発することがあり、ますます治療が難しくなります。
初期段階で発見できれば薬浴や薬餌で治すことも可能なので、早期の対処が必要です。