ベタが水面に上がって口をパクパクさせる光景を見たことありますよね?
これから飼われる方はなんで!?となる光景かもしれません。
実は、ベタは他の熱帯魚とは違うある特徴をもった魚なんです。
今回は、そんな気になるベタについて紹介します。
ベタが水面で口をパクパクさせている理由は?!
結論から申し上げましょう!
実はベタ…
空気中の酸素を取り込むことができるのです!
驚きましたか?
他の魚…例えば海でも川でも湖でも殆どの魚と呼ばれる生物はエラ呼吸です。
すなわち、水面まで上がって空気中の酸素を吸うことはしませんし、できません。
しかし、このベタはラビリンス器官という、普段の日常生活ではあまり耳にすることのない特殊な器官を持ち合わせています。
ではこのラビリンス器官は、どのような役割を果たしているのでしょうか。
ラビリンス器官とは
この器官は別名上鰓器官とも呼ばれ、空気中の酸素を取り込むことのできる器官です。
その為、低溶残酸素(水中の酸素が少ないこと)にも強いので比較的小さな水槽はもちろん、なんとグラスの中でも飼うことができる熱帯魚と言われています。
グラスの中でなんて、とても驚きですね。
このラビリンス器官、熱帯魚の代表格であるグラミーにも付いていますが、グラミーは水面へ顔出してパクパクはしません。
実はベタの発祥の地はタイで、現在の綺麗な発色のベタは品種改良を重ねて完成した、いわゆる鑑賞用の魚です。
ですが本場のタイのベタはワイルドベタと呼ばれ、鑑賞用とはひと味もふた味も違うのです。
このワイルドベタの存在こそが、いまのベタのラビリンス器官を活用ルーツの一つになっています。
ベタが水面をパクパクさせている理由
ワイルドベタは当然タイに生息していますが、実は水たまりの中など、濁った汚い水質環境で生息できる品種なのです。
その為、酸素を取り入れる際は汚い濁った水中だけではこと足りず、空中の酸素も取り入れるようになったのです。
これがいまの品種改良されたベタにも受け継がれ、鑑賞用の綺麗な水質環境になっても、ベタは空中の酸素を取り入れる為に水面で口をパクパクさせているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
水面でパクパクしているのに、こんな理由があったのはとても驚きです。
ベタという魚が少し、わかりましたよね?
珍しい器官を持っていることもベタの魅力の一つではないでしょうか?
疑問を解決することによって、ベタという魚の新しい発見に繋がりますよね!