ベタを飼っていると、彼らが縄張り意識がとても強く、争いも厭わないことはよくわかっていることと思います。
稚魚を産ませることは出来ても、育てることは不可能だといわれていますが、そんなことはありません。
難しいですが、きちんと管理すれば、無事に育ちます。
ベタの稚魚の育て方
卵が産まれたら、雌は別の水槽に移します。
卵の世話は雄がします。
稚魚がかえるまで雄は餌を食べません。
孵化は数日後には始まります。
産まれたばかりの稚魚は縦になり 漂うばかりですが、雄が泳げるようになるまで世話します。
横になり泳げるようになになったら、インフゾリアという単細胞性原生微生物を食べます。
餌として販売もされていますが、水草にも微少ながら付着しています。
数日でブライシュリンプを食べられるように成長します。
ブライシュリンプもインフゾリアも卵を購入して、自分で孵化させてから与えなくてはならないので手間がかかります。
水質の悪化は致命的なので、フンや食べ残した餌は、まめにスポッイトで取り除く必要があります。
一か月ほどすると、人工の餌を食べるようになります。
水槽の水換えは、3日に1回のペースで3割ほどの水を抜き新たに水を足します。
ここまで成長したら、雄は一匹ずつ別の容器で飼育します。
インフゾリアを孵化させる方法は、卵を水を満たした容器に入れてキャベツの葉を浮かべておけば発生します。
またブライシュリンプは水温25度の水槽に卵を入れて、エアーチューブで酸素を送れば1日で孵化します。
1日3回適量を与えます。
孵化したばかりの餌しか食べないので、ほんとうに手がかかります。
まとめ
ベタの飼育が大変なのは、混泳が出来なくて、場所をとることも含まれています。
産まれた200匹や300匹のすべてが育つことはありませんが、数十匹は育ちます。
それらを1匹ずつ別の容器に移して、それぞれに餌を与えたり、水換えしたりしなければなりません。
繁殖したあとの引き取り先も考えなくてはなりませんね。
自然淘汰に任せたら、ほとんど残りません。
餌の心配とともに、スペースや水換えの心配もありますから、ベタの繁殖はプロに任せて鑑賞だけでも満足しましょう。