ベタがかかることがある病気のひとつに、「松かさ病」というものがあります。
松かさ病は発症してしまうと治すのが難しい病気ですが、治療には「ココア浴」を用いることがあります。
この記事では、松かさ病の原因や症状とはどのようなものか、また、ココア浴による治療の方法について、まとめていきたいと思います。
松かさ病の原因と症状は
松かさ病の原因となるのは、他のものも場合もありますが、主に「エロモナス・ハイドロフィア」という細菌です。
この細菌はベタなど熱帯魚のお腹の中にいる常在菌で、水質が悪化しているときや、ベタに過度なストレスがかかったときなどに発症することがあります。
松かさ病の症状は、少しからだがぷっくりしたように感じ、鱗が逆立ってきます。
鱗が立つと見た目にかなり変化をもたらすので、病気に気付くことができるでしょう。
症状が進むと尾ぐされ病になったり、松ぼっくりのように体が腫れてしまいます。
この後も症状が進むと、元気がなくなり水槽の中でじっとしていたり、病気によりエラがやられてしまうので、うまく呼吸ができずに非常に危険な状態に陥ってしまいます。
ココア浴のやり方
松かさ病の治療には、市販の薬を用いることがありますが、ココア浴と併用して行うこともあります。
ココア浴のやり方としては、砂糖などが入っていない純ココアを、水槽60リットルの水あたり小さじ2杯程度を溶かし、フィルターを停止させて水槽へ入れます。
水が少し濁るくらいです。
これで数日様子を見ますが、ココア浴は水槽の水がとても汚れるので、ココア浴中にも水換えが必要になるでしょう。
ベタさん、ココア浴中。 pic.twitter.com/INZRo7WxcB
— いくさん (@ikuuumi) 2014年8月29日
松かさ病の予防
原因となる細菌は腸にいる常在菌なので、完全に排除することはできません。
いつでも発症する可能性があります。
万全の予防はありませんが、松かさ病の発症の大きな理由は、水質の悪化といわれています。
基本的なことですが、適度な水換えや、水質を普段からチェックすることは、病気を予防することにつながるでしょう。
まとめ
松かさ病は、完治させることが厳しい難病ですが、初期に気付いて治療を始めれば、改善する可能性は高くなります。
日々のベタと水質のチェックを怠らず、変化に気付けるようにしておきましょう。