ベタは、お腹がパンパンに膨れることがあります。
メスであれば卵を抱えていることもありますが、ベタのお腹が膨れるそのさまざまな理由の中には、病気が原因であることも多いのです。
この記事では、ベタのお腹が膨れるいくつかの原因について、まとめていきたいと思います。
便秘
便秘によりフンが出なくてお腹が膨れている可能性が考えられます。
たとえばベタがよく好むエサ「乾燥アカムシ」ですが、これは殻がかたく消化に悪いので、便秘の原因になることがあります。
その際は絶食などで様子を見ます。
先天性の特徴
生まれつき、お腹が少し出ている特徴の場合もあります。
お腹が生まれつき左右非対称であるベタもいますが、「パンパンに膨らむ」というところまでは大きくない場合がほとんどです。
腹水病
ベタが比較的かかりやすい、注意すべき病気です。
腹水がたまり、お腹がパンパンに膨れてしまいます。
腹水病の原因のひとつは、「エロモナス菌」という細菌ですが、ベタなど熱帯魚の腸にいる常在菌です。
過度なストレスがかかったり、水槽内の水質が悪化しているときに、感染してしまいます。
治療には、市販の治療薬を用いた薬浴と、エロモナス菌が原因であればココア浴も効果を発揮します。
もし腹水病になった原因が他のものであるならば、ココア浴は効果がない場合もあります。
腎肥大症
腎臓が大きく肥大してしまい、その結果お腹がパンパンに膨らんでしまいます。
お腹全体が丸く膨れることもありますが、左右どちらかに偏って膨らむ場合もあります。
原因は細胞に寄生虫が寄生するもので、潜伏期間が長いようです。
この腎肥大症には、残念ながら治療法がいまだ確立されていません。
薬浴することもありますが、あまり効果が得られないことが多いので、塩浴のみで様子を見ながら過ごすことがあります。
まとめ
お腹が膨らむ原因は、便秘のように対処で改善するものと、治療が困難なものがあります。
メスの場合は卵を抱えていることも考えられますが、それはそう何日も続きません。
腹水病や腎肥大症などの病気が原因の場合も症状の進行ははやく、治すのが難しい状態ではあると思います。
早い段階であればまだ治療を試みることも可能なので、毎日のベタのチェックを欠かさないようにしましょう。