ベタの水槽にできる無数の泡、一匹の雄のベタが吐き出す泡ですね。
ベタの泡はどんな理由で作られるるのか、どんなメカニズムであんなにたくさんの泡をつくるのか、行動には訳があります。
また泡を作らない訳がわかれば、繁殖の期待が持てますね。
ベタが泡を作る訳と泡の作り方
ベタが泡を作るのは、繁殖行動として捉えられています。
『バブルネストビルディング』という行動です。
これは産まれた卵を保護するために作られます。
雄は水面に口を出して空気を吸い込み、一粒ずつ泡を吐きだして、水草や水槽の隅に貼り付けてゆきます。
みていると、健気で気の遠くなるような作業です。
卵が産まれると、またコツコツと、一粒ずつの口に咥えて泡巣まで運びます。
時に、獰猛とも思えるあのベタが、子孫を残すためにせっせと働く姿に感動します。
すべての動植物は子孫を残すために、本能としてこうしたなんらかの行動が脈々と受け継がれています。
自然な環境で育っていれば、ベタは問題なくこうした繁殖行動をとります。
しかし、水温が適切ではなかったり、病気だったり、水が汚れていたりした場合は、泡巣を作りません。
気分がのらないと作らないと言う人もいますが、気分がのらない原因があります。
繁殖を目的とするなら、飼い主は常に、水質や、水温の管理をして観察をしましょう。
まとめ
ベタが育つ自然界は、必ずしも条件がいい訳ではありません。
厳しい自然環境の中で子孫を残すために、たくさんの卵を産みます。
生き延びるのはほんの数%に過ぎないのです。
200個の卵のうち、孵化するのは半分もないくらい、2日間生き延びるのも、むしろ奇跡と言っていいくらいです。
ところが、きちんと管理された水槽のなかは、突然のスコールによる増水で流されてしまうこともないし、捕食する敵も現れわせん。
自然界で起こりうる危険は、管理された水槽では起こらないために、飼育しきれないほどの稚魚が泳ぎまわります。
1度に200匹が孵化してしまうことがあります。
せっかく産まれた命は粗末にしたくないですよね。
それだけに、先に引き受け先を決めておくのは大切なことなのです。