転覆病と聞いて船が転覆すると想像する人も多いかと思いますし、魚が転覆するなんて考えたことがない人も多いと思います。
魚が転覆するときの状態なんて思い浮かばないと思いますが、実はこれこそ病気の始まりなのです。
転覆病とは?
症状とはどんなものかといいますと、初期の頃は身体が前のめりになったり少し傾いた感じで泳いでいるのです。
このまま放置をしていると病気がどんどん進行していき、元に戻れなくなってしまいます。
完全にお腹が見えるようにひっくり返らなくてもずっとお尻を上げた状態や、横向きになったままの状態もあります。
転覆病と似ている症状もあり、その症状はいつもと違う状態で浮いたり沈んだり、浮き沈みは自分でコントールをしていたり、普通でない状態でもエサはしっかり食べたり、またエサを食べるときだけもとに戻るというケースもあります。
この状態は転覆病ではないので、あまり心配はいりませんがどうしても気になるときは、専門の人に相談をしてみるとよいです。
また、転覆をしたまま長生きをする個体もいますが、飼い主さんの心理としては可哀そうで見ていることができないですよね。
転覆病の原因とは?
一般的に考えられる原因として、2つある浮袋の1つまたは両方になんらかの原因で収縮してしまったため平らな位置を保てなくなってしまうのですが、このなんらかの原因は根本的には不明なのです。
また、浮袋に異常がなくても転覆をしてしまう個体がいることもあります。
この原因は、脊椎内にある平衡感覚を司る神経に異常をきしているためと言われています。
その他体調不良やエア食いが原因で転覆するというケースもありますが、このエア食いというケースが少し厄介な原因とも考えられます。
エア食いとは、文字通り水面で空気をパクパクやりすぎてお腹に空気がたまり浮いてしまい転覆をしてしまうということです。
その原因は、エサが少なくて魚がパクパクしてしまうことから飢餓転覆と言われています。
とはいっても、エサの与えすぎもよくはないので難しいところです。
転覆病になった時の治療法はどんなところに注意が必要?
これといった治療法はないのですが、考えられる方法としては25度から30度に加湿をし0.5%前後の食塩浴の方法が有効ですがこの治療法は、初期症状の時や消化不良の時が良いです。
特効薬などがないので試してみるしかないのです。
ただ、専門の人に聞いてみるともしかしたらもっと良い治療法が見つかることもあるので相談をしてみるとよいです。
ずっとお腹やお尻が浮いたままでいると化膿してしまうこともあるので、十分に注意が必要です。
まとめ
今回は、ベタ転覆病についてまとめました。
治療法がないから予防は難しいのですが、エサの与えすぎから飢餓転覆病になってしまうことがあるので、適量をあげることをお勧めします。
エサによって沈むエサと浮くエサがありますが、エア食いを考えると沈むエサのほうが安心できます。
その他には水温の管理をしたり水質にも注意をすることで、病気を予防することができますので、愛情を持って育ててあげてください。