ベタを飼育していると「エロモナス病」という病気をよく聞き、気になる方は多いと思います。
エロモナス病は治すのがとても難しいとされ、「不治の病」とされるほどのものです。
エロモナス病にかかると、ベタにどのような症状が出るのか、またその治療と薬について、まとめていきたいと思います。
エロモナスとは
エロモナス病は、エロモナス菌という菌によって、起こるものです。
エロモナス菌は普段から熱帯魚の腸に中にいる常在菌ですので、これ自体が強烈なものではありません。
ではどのようにエロモナス病を発症してしまうかというと、ストレスなどにより体力抵抗力が低下しているときや、水換えなどの頻度が低くなったりして水質が悪化しているときなどに多いです。
予防としてできることは、水換えなどの際の水質、水温合わせや、水槽内の他の熱帯魚との相性などを考えて、余計なストレスをかけないようにすることです。
エロモナス病になったベタの初期症状は
エロモナス病にかかったベタは、あまり泳がなくなって元気がなくなったように見えます。
体の色がくすんで見えたり、少し状態が違うかな?と気付くことがあるでしょう。
エロモナス病の治療と薬
基本的には「不治の病」といわれるほど、難しい病気であるエロモナス病ですが、病気が初期の場合であれば薬浴でよくなる可能性があります。
薬浴に使う抗菌剤が市販されていますので、状態によっては使用してみても良いかもしれません。
エロモナス病は進行が速いので、早期の治療が必要です。
エロモナス病が進行すると
エロモナス病に多いのが、合併症を起こすことです。
そのひとつ、「松かさ病」は、お腹が大きく松ぼっくりのように膨らみ、鱗が逆立ってしまいます。
見た目の変化がかなりあるので、気付くことができるでしょう。
松かさ病もとても大変な病気ですが、治せるとしたら薬浴など薬を使うしかありません。
エロモナスの毒素によって呼吸困難などを起こす可能性があるので、治療は早くしないととても危険な状態になります。
まとめ
人間にも、常在菌はいますよね。
季節の変わり目や抵抗力が落ちているときに、なんらかの感染症にかかった、ということもあると思います。
ベタがエロモナス菌にかからないための絶対の予防策はありませんが、かかるリスクを減らしてあげたいものですね。